ケーブルの張力・測定方法|外ケーブル、エクストラドーズド橋斜材等
鉄橋梁ケーブルの高次振動法張力測定システム


神鋼鋼線工業では、ケーブルの張力測定・モニタリングサービスを提供しております。PC橋の外ケーブルやエクストラドーズド橋の斜材において、施工時もしくは供用時のケーブル緊張力が確認できる手法です。従来の振動法の様な事前実験などを必要としない新しい張力測定方法で、簡単・便利・迅速かつ高精度でケーブル張力を測定できます。
● 高い測定精度
測定条件の違いによる誤差が小さく、±5%の高精度で張力が測定できます。
● 任意の点において簡便な測定で張力を算定
複雑な支点条件下でも張力が測定でき、1か所あたりの計測時間は10分程度です。
● 既設橋での測定も可能
既設橋でもケーブル長・ケーブル単位重量が分かれば測定可能です。そのため、任意の測定日からの張力変化量による保守・維持管理に用いることが可能です。
詳細は以下紹介ページをご参照ください。
橋梁におけるケーブル張力管理の重要性
斜張橋や吊橋などにおいて、ケーブルは橋梁全体の荷重を支える極めて重要な部材です。車両や歩行者の通行によって発生する荷重を効率よく分散し、橋桁や主塔へと伝達する役割を担っています。そのため、ケーブルの張力が適切に維持されているかどうかは、橋梁の安全性や耐久性を左右する大きな要素となります。
もし張力が不足すればケーブルがたるみ、橋桁の変形や振動の増大につながり、逆に過大であればケーブルの破断リスクや主塔への過剰な負荷を招きます。橋梁の安定性を保つうえで、ケーブル張力の適正管理は重要な役割を果たしています。
橋梁の健全性評価

近年、日本では高度経済成長期に集中的に建設された橋梁の老朽化が深刻化しています。2014年の道路法改正によって定期点検が義務化されたこともあり、各自治体や管理者は、効率的かつ高精度な点検・評価手法を求めています。
その中で、ケーブル張力の測定は橋梁の健全性を把握する上で非常に有効な手法です。特に斜張橋やニールセン橋ではケーブル本数が多く、ケーブルの健全性が橋全体の安全性に直結します。点検の現場では「いかに正確かつ効率的に張力を把握するか」が大きな課題となっています。
従来の測定方法と課題
従来、ケーブル張力の測定には振動法が広く用いられてきました。ケーブルに外力を加えて振動させ、その固有振動数から張力を推定する手法です。一般的には1次あるいは2次の固有振動数のみを利用し、張力を算出してきました。
しかしこの方法には大きな制約があります。事前に曲げ剛性値を計測するため、測定対象のケーブルと同じ仕様のケーブルを用いてキャリブレーションを行うことが必要です。
さらに、斜張橋のケーブルには制振装置や交点クランプが取り付けられていることが多く、振動への影響を避けるために事前に取り外す作業が求められる場合もあります。これらの工程は高所作業や交通規制を伴い、コストや工期を大きく圧迫する要因となってきました。
高次振動法張力測定の有用性
こうした従来手法の課題を解決するものとして登場したのが「高次振動法張力測定」です。最新の研究結果に基づき開発された本技術では、ケーブルの複数の固有振動数を用いることによって張力を推定すると同時に、曲げ剛性を算出することが可能となっています。そのため、従来必要だった事前キャリブレーションが不要となり、測定の簡便性と信頼性が飛躍的に高まりました。
測定時にはケーブル上に加速度計を設置してハンマーなどで加振し、得られた振動波形から張力を算出します。場合によっては通行車両による微小な振動を利用して測定することも可能であり、より実務に即した方法といえるでしょう。

さらに、無線ネットワークとクラウドを組み合わせた遠隔モニタリングにも対応しており、現場に常駐せずともケーブル張力を継続的に把握できる仕組みも整っています。これにより、橋梁のライフサイクル全体にわたる維持管理に寄与し、インフラの持続可能性を支える技術として期待が高まっています。
ケーブルの張力測定は神鋼鋼線工業へお任せください


本測定システムは従来の振動法にはない高い簡便性と精度を有しており、ケーブルの効率的な維持管理による橋梁の安全性確保に大きく貢献する技術です。定期点検の義務化や、道路構造物の老朽化に伴う維持管理・修繕ニーズが高まる中、本システムを活用していくことで橋梁の持続可能性の向上へと寄与できればと考えております。
システムの詳細や、利用のご相談について以下よりお問い合わせください。


