世界最高峰の非自転性ワイヤロープ 「ユニロープ」
高揚程クレーンなど非自転性が要求される用途として開発
- ●非自転性が優れている(Superior Non-Rotating Property)
- 一般ロープと比較して、自転しにくい構造を有する。
- ●形崩れ、摩耗が少ない(Less crushing or abrasion)
- 一般ロープと比較して、接触面積が大きく、形崩れや摩耗が起こりにくい。
- ●破断力が高い(High Breaking Strength)
- 一般ロープと比較して、破断力が高く、重量物を吊るのに適している。
- ●柔軟性が優れている(Superior flexibility)
- 一般ロープと比較して、同等かそれ以上の柔軟性を有している。
ユニロープ 非自転性能
ワイヤロープの非自転性能は、次の式で示されます自転性指標Irが小さいほど優れています。
Ir = {Tr - n・Ts} /S
ここで、Trはロープに発生するトルク、Tsは1本のストランドに発生するトルク、nはストランド数、Sは自転トルクに対する抵抗をそれぞれ示します。
3~4ストランドロープは、Trがn・Tsよりも若干大きいので、Irは0になりません。
4ストランド形の場合の原理を下図に示しますが、成形加工を施すことによって次のように非自転性能が改善されます。
- (1)ロープの層心半径r0がr1に減少することによって、Tr0>Tr1となる。
- (2)ストランドの断面形状が円形から貝殻状に変形することによって、S1>S0となる。
- (3)したがって、Irは0に近づきます。