工場で生産のために使われている設備機械を改善・修理したり、ときには新設したりするのが仕事です。関わるのは製品そのものではなく、製品をつくるための設備なんです。設備の改善は、まずどのような改善が必要かを把握し、作業のための段取りを組みます。図をつくったり、見積もりを取って予算を立てたり、必要なら外部に施工を発注したりなど。ごく小さな修理から、全体的なレイアウトの変更、大規模な改善までさまざまです。

大学で学んで、機械の知識自体はありましたが、実際業務に携わって、何もできない自分にがくぜんとしました。何をしてもつまづく。自分はなんと役に立たない人間なのだろう、と。どんな仕事でも段取りは必要ですよね。工事に入る前に必ずスケジュールを立て、工場へアナウンスするのですが、段取りとは何かすら分かっていませんでした。そんな私に上司は丁寧に説明してくれるんです。簡単な例え話を使って理解させてくれるその上司の説明の上手さには感心してしまいました。自分も人に説明するときによく真似しています。3年目になってやっとしっかりした段取り力がついた感じでしょうか。

仕事の中で大事にしていることは、一つは「お客さんに満足してもらうこと」。私のお客様とはつまり会社の製造の人たちです。そのお客様たちに「さすがやな!」と言われたいのです。もう一つは「ライン操業者に絶対けがをさせないこと」。たとえ小さなことでも確認を怠らないようにしています。

いずれ、何千万円や何億円という大きな工事に携わってみたいです。仕事は大小かかわらず、必要な段取りは同じだと思っています。

印象に残っているエピソード

学生時代から怒られるのが大嫌いで、とにかく失敗を恐れていました。失敗して「聞けばいいのに」などと言われるのも嫌でした。しかし、多く失敗し、多くの人と関わって、多くの経験を重ねるうちに、以前は「あーあ、怒られた……」と嫌な気持ちしかなかったところを、「なぜ怒られているか」、意味をくみ取れるようになり、気持ちと頭を切り替えることができるようになりました。仕事を続ける中で、次第に各部署に相談できる人が増えていったことが大きいと思います。

選んだ理由

自分らしくいられる職場だと感じたからです。大きな会社にありがちなタテ社会っぽいところがなく、社員の主体性に委ねてくれる部分が大きく、さらに責任あることをいろいろとやらせてもらえる。仕事を与えてやらせるのではなく、自分で考えさせるようなやり方。このような社風が自分に合っていると思ったんです。就職活動や面接などで接していた段階ですでに感じていました。その印象は入社してから、今になっても変わりません。上司や同僚にも恵まれています。

一日のスケジュール

仕事イメージ
  • 8:25

    出社

    設備室にて朝礼・ミーティング、製造の朝ミーティングを行う。

  • 9:00

    現場確認

    製造現場で異常・不具合がないかチェックします。

  • 10:00

    工事立ち会い

    工事の現場に立ち会うのも設備担当の大事な仕事。

  • 12:45

    事務作業

    自分の席でメールをチェックしたり書類を作成したりします。

  • 13:30

    設計業務

    設計図を自分で書くことも多い。

  • 16:00

    工事立ち会い

    午後のこの時間帯にも立ち会いがよく入ります。17時くらいまで。

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