腐食強度

腐食ケーブルの強度

ケーブルは素線の集合体であり、その強度は各素線の荷重を加算したものになりますが、腐食したケーブルでは腐食の激しい素線から順次破断するため、素線の荷重の集合に見合う強度は期待できません。

供試体 亜鉛めっき鋼線φ5.12mm
168Kg/mm²
(但しめっき除去後)
記 号  断面残存率
 引張強さ残存率
 疲労強度残存率
腐食線の断面投影図

塩水噴射なし

50日

100日

150日

図の解説
塩水噴霧で線の腐食を促進させた結果、線の断面積は100日で80%に腐食減量しますが、静引張強さは75%まで低下し、疲労強度は低下率が大きく、55%まで低下しています。
なお腐食線は局部的断面減少でありますので応力集中が生じ、脆性的に破断します。